スピリチュアリストとして、さまざまな角度から読者のお悩みに答え、生きる指針を示してくれる江原啓之さん。現在は熱海に在住し、ていねいな暮らしをしながら日々「生きる上で大切なこと」を発信し続けています。『婦人公論』のリニューアルにあたって始まった新連載「〈幸せぐせ〉を身に着けよう」。第29回は「推し活仲間が男性。恋愛関係ではないのに夫がいい顔をしない」です。
Q 推し活仲間が男性。
恋愛関係ではないのに夫がいい顔をしない
A)夫を推し活に誘い、友人を紹介する
B)やましいことは一切ないので無視する
今後のためにも穏やかな解決を
ここ数年でよく聞くようになった“推し”とは、人に推薦したいほど自分がハマっている人やもののこと。“推し活”とはそれらを熱心に応援する活動のことを意味します。例えば好きなアイドルのコンサートやイベントに行ったり、応援の様子をSNSなどで発信したりすることを推し活というようですね。
今回のテーマで登場する妻もハマっているものがあり、その推し活を通じて知り合った人と友人になりました。共通の話題があれば性別に関係なく会話は弾み、親しくなるのも理解できます。ところが話を聞いているうちに、その友人が男性だと知った夫は心中穏やかではなくなった。そんな状況での選択は、どちらが幸せぐせだと思いますか?
妻がどこでどういう活動をしようと本人の自由だし、友人が異性というだけで推し、嫉妬するなんて夫の心が狭い。そう思ってBを選ぶ人がいるかもしれませんが、実はこちらが不幸ぐせです。夫をつっぱねる方向に進むよりも、ここは相手の気持ちを察し、穏やかに解決するほうが、夫婦関係はもとより、その後の推し活もしやすくなるはず。
つまり夫を友人に会わせ、「心配するような人じゃないよ」と安心させるのが幸せぐせです。一度会って気が合えば、家族ぐるみで付き合うこともできるでしょう。加えて、推し活に夫を誘ってみれば、やましいことはないと証明できますし、夫も納得するはずです。