「ブルターニュ産オマール海老のロースト」(+1200円)。堂々半身が登場する豪快さも嬉しい。プリッとした食感の中にも、しっとりとした軟らかさを持つオマール海老は、火入れ加減も絶妙。ローストのほかブイヤベースにもしてもらえる(写真の料理はいずれも2800円のプリフィクスコースから。)

 

オマールにジビエ、王道ビストロ

凝った料理を少しずついただくおしゃれなフレンチもいいけれど、もっと気軽に美味しいものを──という時には、やっぱり単純明快なビストロが一番! 素材重視のダイナミックな料理で評判の「ブラッスリーギョラン」なら、ストレートな王道フレンチを心ゆくまで楽しめる。それも、オーナーである羽立昌史(はだち・まさし)シェフの「本質的な料理を提供したい」との思いゆえ。

ランチのプリフィクスコース(要予約)にしても、「エスカルゴのブルゴーニュ風」や「鴨もも肉コンフィのカッスーレ」など、近頃ではあまり見かけないクラシカルな料理がずらり。中でも羽立シェフ渾身の一品は「ブルターニュ産オマール海老のロースト」。曰く、「オマールブルーと言われるブルターニュ産オマールは、他に比べて旨みのクリアさと深みが違う」のだとか。その旨みを逃さぬよう余計な手間はかけず、200℃のオーブンで軽く焼きあげるのみ。伝統のアメリケーヌソースでいただけば、口福の味わいが待っている。

「いろいろなジビエとフォアグラのテリーヌ」。食べごたえがあり、肉肉しさ満点だ。そのほか、オマール海老尽くしの「オマール海老コース」3800円(要予約)やお手頃な日替わりランチ1100円~もある(写真の料理はいずれも2800円のプリフィクスコースから。)

また、これからの季節、ハンターでもある羽立シェフが自ら仕留めた鴨やキジなどのジビエもシグネチャーメニューの一つ。アットホームな店内は、気の置けない友人との集まりにもぴったりだ。