昨年、ドラマ『Doctor-X 外科医・大門未知子』に出演した清水ミチコさん。大ヒットシリーズの生みの親である中園ミホさんと、共にさまざまな作品を作り上げてきた盟友・林真理子さんが、今回のゲストです。後編は、「ミーハーであれ」がテーマです。(構成=篠藤ゆり 撮影=木村直軌)
ちよっと小出しで出たい時には
中園 真理子さん、さっき「いいことがいくつか」って言ってたけど、ほかにはどんないいことがあったんですか?
林 銀座のクラブから、寒中見舞いにおっきなお赤飯が届いたの。
中園 そういうものが届くくらい、銀座でお金使ってるってことですよ。
清水 へー。なんだかリッチな話。
林 私、東日本大震災後のチャリティーで、銀座のクラブで一日ママをしたことがあるんですよ。銀座のママになってみたいっていう人、けっこういるのよね。そういう人たちと一緒に、1ヵ月間。黒木瞳さんや中瀬ゆかりさんもやってくれて。お店も20時までなら貸してくれる、というので、お客様には1人2万円払っていただいて、みんなで1600万円稼ぎました。
清水 1人2万円って、相場なの? むしろ安いの?
中園 すっごく安いんです。
林 銀座のママたちが使っている美容院も紹介してもらって、あの独特の髪形にするんですよ。それで、歩いている時に黒服の人から「ママ、おはようございます」なんて言われるでしょ。もう、すっごく嬉しかった。
中園 私はお客として行ったんですけど、確かに真理子さんイキイキしてましたね。客あしらいも上手で。
林 そうなのよ。私、天職かと思っちゃった。(笑)