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いまどきの節約・使い切り料理術を身につけたら、どんなメリットがあるのだろうか。
料理研究家のアドバイスを受けつつ、1週間分の献立選びから、食材の買い出し、料理にトライしてみた

安くて簡単、しかもおいしく

子どもが独立し、一人暮らしの私。最近、70代のご近所さんと立ち話をすると必ず、「ご飯作るの、面倒よね。つい市販の弁当や総菜を買っちゃう」という話題になる。けれど老後のことを考えると、食費が節約できて、栄養バランスのいい食事を心がけたいものだ。

そう考えていたところ、ルポの依頼が来た。それは「1週間2人分4500円での節約・使い切りレシピ」へのチャレンジというもの。

一人だけの食事や仕事で忙しいときは、菓子パン1個で済ませたりパック総菜に頼ったりしがちだ。主婦歴はそれなりにあるものの、自分一人のために作るのはモチベーションが上がらないし、一人の食事は楽しくない。

そこで今回は、「節約料理」企画をきっかけに、近所に住んでいる息子にお裾分けして、交流の機会にしようと引き受けた。

まずは、いまどきの節約・使い切りの極意について、「1週間作りおき」や「1週間X円以内」などのレシピで人気の料理研究家・あおにーなさんにうかがうことに。

「ひとくちに節約料理といっても、それをすることによって、時間や家計、そして心に《ゆとり》が生まれることが大切だと思っています。安くて簡単で、栄養バランスがよく、見た目が綺麗。洗いものが少なくて済む、というのが理想です」(あおにーなさん。以下同)

あおにーなさんの自宅キッチンでは、日々、新作料理が生まれている(写真提供◎あおにーなさん)