2025年4月21日に彬子女王殿下がパーソナリティを務める、ニッポン放送開局70周年特別番組『彬子女王のオールナイトニッポンPremium』が放送されました。ゲストには落語家の立川志の八さんや歌舞伎俳優の中村勘九郎さんが登場。また、祖父・三笠宮殿下や父・寛仁親王殿下が出演された際の音源も紹介されました。『婦人公論』2025年3月号掲載の彬子女王殿下のインタビュー記事を再配信します。
******
英国オックスフォード大学で2010年に博士号を取得された彬子女王殿下。ご著書『赤と青のガウン オックスフォード留学記』はベストセラーとなっています。グローバルな視点で日本美術史の研究をされた殿下が今、国内で伝統文化を伝える活動に励まれる思いをうかがいました(構成:山田真理 撮影:三浦憲治)
******
英国オックスフォード大学で2010年に博士号を取得された彬子女王殿下。ご著書『赤と青のガウン オックスフォード留学記』はベストセラーとなっています。グローバルな視点で日本美術史の研究をされた殿下が今、国内で伝統文化を伝える活動に励まれる思いをうかがいました(構成:山田真理 撮影:三浦憲治)
論文を書くのは「やっぱり楽しい」
5年間に及ぶ留学生活を綴られた『赤と青のガウン』が出版されたのは、2015年のことでした。
――昨年、本を読んでいただいた方のSNSがきっかけで出版から9年を経て文庫化され、多くの方に読んでいただきました。
留学にあたって、父(親王殿下)からは「留学中は成年皇族として公務をすることができないのだから、きちんと国民の皆さんに文章で報告をしなさい」と強く言われておりましたので、その約束が果たせたのではないかとほっとしています。
文庫がベストセラーとなりましたが、ご自身の生活に変化はおありでしたか。
――取材を受けることが増えたからでしょうか。街で気づかれることが多くなりました。私の場合はいかにも屈強そうな側衛官が必ず近くにおりますので、本人だと確信されるようです(笑)。
勤務する大学のある京都で「京都について書かれたご本を読みました」とお声がけいただくのも、著者として嬉しい限りです。