美しい花や景色と出合い、外出が増えるなど、何かとスマホカメラが活躍する季節。どうせなら、何度も見返したくなる写真を撮りたいと思いませんか。そこで、簡単にクオリティがアップするコツをシーン別に伝授します。春のお出かけが楽しくなること間違いなし! (撮影=山崎理佳/「JAF Mate Online 2022年5月 ペット、スイーツを写真で残そう。スマホ写真の撮り方講座_後編」より一部転載 構成=本誌編集部)
カメラの特性を知って失敗を回避しよう
観光スポットやその土地で食べた料理など、楽しかった記憶、感動したものを記録するために、スマホで写真を撮る人は多いでしょう。しかし後で見返して、「もっときれいな景色だったのに」「あんなにおいしかった料理がおいしくなさそう」と、ガッカリした経験はありませんか。
イマイチだと感じる大きな原因は、スマホカメラの特徴や基本機能を知らないまま使っていることにあります。たとえば、読者の多くはフィルムカメラ世代なので、シャッターは「押す」という感覚でしょう。しかし、スマホカメラは「触れる」が基本です。小さな違いのようですが、ボタンをグッと押すと手ブレの原因になりかねません。
ほかにも、被写体をタップするとピントだけでなく明るさも自動で合うこと、レンズはスマホの中央ではなく端についていること、標準レンズでは画面の端がゆがむことなど、特性を知るだけで回避できる失敗がたくさんあります。スマホカメラは機能を使いこなさないと上手に撮れないと思う人もいるかもしれませんが、最低限のポイントを押さえるだけで、写真の質は劇的にアップするのです。

(撮影=山崎理佳)
そしてもう一歩上達するには、写真の“ゴール”を意識するのも大切。なんとなく構えて「カシャ」で終わらせず、いま何に感動しているのか、どうすればそれが魅力的に写るのかを、一呼吸置いて考えてみましょう。