(写真提供:Photo AC)
現在、教育界では明治維新以来150年ぶりに教育の抜本的な見直しが進められています。そんななか、日本最大級の教育イベント創設者・大学特任准教授・学校法人理事など、さまざまな立場や役割で教育に関わっている宮田純也さんは、「大切なのは『変化に適応する』だけではなく、積極的に『未来を構想していく』ことです」と語ります。今回は宮田さんの著書『教育ビジネス 子育て世代から専門家まで楽しめる教育の教養』(クロスメディア・パブリッシング)から一部を抜粋し、お届けします。

変わる放課後の過ごし方

放課後と言うと、小学生時代は球技や鬼ごっこ、テレビゲーム、友人の家へ遊びに行くなど思い思いに遊びを満喫している時代がありました。

しかし、いま首都圏では加熱する中学受験などの影響で塾通いの子どもが増えています。また、習い事をさまざまに経験する子どもが増えているなど、放課後のスケジュールが過密になる傾向があります。さらに今日では共働きの両親が増えることで、学童保育(放課後児童クラブ)の需要が高まっています。

現代の学童サービスでは、以前のように預かって軽食や遊びの場を提供するだけでなく、保育から学び(認知的・非認知的スキル)の提供、場合によっては受験対策まで一貫して提供する民間事業者も現れています。

2010年に設立され、東京都豊島区に本社のあるウィズダムアカデミーは「学べるアフタースクール」をテーマに株式会社の形態で民間学童保育・幼児保育事業を展開しています。

ウィズダムアカデミーでは、STEAMから芸術、語学まで幅広く網羅する習い事をリアルとオンラインで提供しており、日常の学びから受験対策まで、社会スキルから学力の育成まで施設に預ければ一気通貫でおこなってくれます。首都圏のパワーカップルを対象にワンストップ型の教育ビジネスを提供することで、広く支持を受け事業を拡大させています。