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「自分は悲観しやすいタイプ」「他人と自分を比べてしまう」といったことに悩んでいませんか。心理学者の内藤誼人さんは「たいていの心の問題は、自分でどうにかできるものなのです。悩みがひどくなるまえに、自分の心は自分でケアしてしまいましょう」と、心のセルフケアの重要性について話します。そこで今回は、内藤さんの著書『いいことが起こる人の習慣』から、気持ちが晴れやかになるヒントを一部ご紹介します。

恥ずかしさから引っ込み思案になることがありますか?

自分自身の感情をコントロールしたいものといえば、まず挙げられるのが「恥ずかしさ」かもしれません。大勢の前で発表したり、公衆の面前でコケたり、レストランでウェイターに特別な注文をしたいときなど、私たちは大いに「恥ずかしい」思いをする傾向があります。

恥ずかしがらずに、もう少し堂々としていたいと思う人は、案外多いのではないでしょうか。

これは「恥の文化」に生きる日本人に多い現象だそうで、なるほど欧米人や中国人は、周囲に注目されても物怖じせずに胸を張っていますし、文句があれば大声で自己主張を通しているようです。

しかし、いかにも日本人らしいこの「恥ずかしさ」の感情こそが、他人を思いやり、誰にでも優しく接することができる心理を生み出しているとしたら、どう思いますか?