(写真提供:Photo AC)
厚生労働省が2022年に発表した「人口動態統計」によると、同居期間が20年以上の夫婦の離婚割合は上昇傾向にあるそうです。一方で、夫婦間で不満が募っていても離婚にまでは至らなかったり、関係を再構築したりするケースもあります。そこで今回は、朝日新聞取材班が熟年離婚の実態についてまとめた『ルポ 熟年離婚』から抜粋し、ご紹介します。

きっかけは移住だった

「長年、連れ添ったパートナーをあっさり代える人が最近、増えているね」

こう語るのは、物まね芸で人気を博したタレントの清水アキラさん(70)だ。

清水さんは11年前、長年連れ添った妻(68)と「卒婚」をした経験がある。

清水さん夫妻の「卒婚」のきっかけは移住だった。生き馬の目を抜くような芸能界で長年働いたので、還暦を過ぎたら、故郷の長野県に移住しようと清水さんは心に決めていたという。

両親はすでに他界したが、長男の清水さんには先祖から引き継いだ実家と墓があった。

幼いころからやっているスキーは、高校から大学まで5年連続で国体に出場したプロ級の腕前。還暦後は長野へ帰り、スキーだけじゃなく、釣りやゴルフを好きなだけやりたい。そして趣味である油絵にも集中したかったという。