「ありがとうございます。柿は夫も私も大好きです」と喜んでくれて…(写真:stock.adobe.com)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは兵庫県の80代の方からのお便り。自宅の庭にあるという、2本の富有柿の木。今年はたくさん収穫できたと、回覧板を届ける次いでにご近所さんにおすそ分けしたところ――。
もらい上手、あげ上手
わが家の庭に、富有柿の木が2本あります。父が50年ほど前に植えた木で、当初1メートルほどだった幼木が、今は2階まで届くほどの大きさに。
実った柿を毎年親戚や友人に届けていましたが、ここ3年は青柿のときにすべて落下。庭師さんに見てもらうと虫害とのことなので、薬剤を使ってみたところ、今年は100個も収穫できました。
さっそく神棚と亡父のお仏壇にお供え。「おかげさまで今年はどっさり採れました」と報告しました。
最近引っ越してこられた近所のお宅に回覧板を届ける際、「久しぶりに富有柿が採れたのでどうぞ」とお渡しすることに。私と同年代に見える奥さんは、「ありがとうございます。柿は夫も私も大好きです」と喜んでくれました。
「あら、だったらもっとたくさん持って来ればよかったわ。はい、ラッキーセブンの7個よ」と言うと、「いえいえ、十分です。ラッキーセブンって素敵ですね」と笑顔で応えてくれたのです。
ふと、以前同じようなやり取りをしたことを思い出しました。10年ほど前、私が地域のボランティアグループで活動していたころのこと。先輩が「みかん狩りツアーに行ったけど、私ひとりでは食べきれないから、食べ助けをお願いね」と、みかんをくれました。
「ありがとうございます。みかんは大好物なので嬉しいです」「気持ちのいい『もらい上手ね』」「そちらこそ、『あげ上手』ですよ。いつでもお助けしますから」。こんな会話をして、2人で笑い合いました。
「もらい上手」な近所の奥さんには、また何かをあげたくなっています。これからもいいお付き合いをしていきたいです。