上空から見た、コルコバードの丘とリオの街並み(撮影:富井義夫)
133の国と地域を旅して、625ヵ所もの世界遺産を訪れている写真家・富井義夫さん。40年以上にわたって世界中を巡ってきた富井さんによる、『婦人公論』での新連載「世界遺産を旅する」。第10回は、「リオデジャネイロ」をご紹介します

飛びぬけて陽気で人懐っこい「カリオカ」

ブラジル

読者の皆さんに、どの世界遺産をご紹介しようかと写真を見返していると、「あぁ、もう一度行きたいな」と心底思う場所が出てきます。ブラジルもその一つ。これまでに二度訪れたリオデジャネイロは、景観の美しさもさることながら、人々も素晴らしい地でした。

リオに住む人々は、「カリオカ」と呼ばれています。北海道生まれの人を「道産子」と呼ぶのに近いニュアンスですね。国民性なのか、彼らは世界でも飛びぬけて陽気で人懐っこい。そんなカリオカはこの文化遺産に欠かせない存在で、登録名にも含まれています。実は、リオはもともと湿地で、人が住める土地ではありませんでした。

リゾートとして有名なコパカバーナ海岸を含め、街の多くが埋め立て地。人々が作り上げた街と文化が認められたのです。