
ヘルシーなデザート代わりや朝食の一品としてヨーグルトを食べる。または体調管理のために「腸活」を意識してヨーグルトを習慣にしている方も多いでしょう。ヨーグルトを選ぶ際に、スーパーの売り場で迷ったり、なんとなく選んでしまったりしていませんか? ヨーグルトにはどんな菌が入っていて、その菌がどんな働きをしてくれるのか、ご存じでしょうか。お話を伺うのは、胃腸良子さん。美と健康を発信する「腸活」のエキスパートです
(構成:吉田明美 PR:森永乳業)
お話を伺ったのは

胃腸良子さん
1970年生まれ。看護師、NR・サプリメントアドバイザー、第一種内視鏡技師として20年、約2万人の患者さんをケア。2015年株式会社ナースキュアを設立し、腸内細菌をベースとしたサプリメントを開発、販売
──どんなきっかけで「腸活」に興味を持たれたのですか?
私は看護師と内視鏡技師という仕事柄、体調のすぐれない方の腸を診続けてきました。その中で、どんな菌がどう作用しているのか興味を覚え、独学で15年ほど勉強した結果、「ビフィズス菌」にたどりつき、専門的に腸内細菌や代謝の研究をしたいと、大学に入り直したのです。
これまで腸というのは、水分を吸収し、食物を便にして排出するだけの器官と考えられていたのですが、実はたくさんの細菌が棲んでいて、その細菌が私たちの健康の土台を作っていることがわかってきました。私が携わった現場でも腸内環境を整えることの大切さを実感した患者さんも多くいらっしゃいます。
──ご自身も「腸活」を実践しておられるのでしょうか?
私は自分の体でも実験をしますので、毎日たくさんのヨーグルトを食べています(笑)。40代より今のほうが健康体。体脂肪率は20%~21%をキープ、ここ5年ぐらい熱も出していません。腸内環境が整うと、日内リズムも安定するのか、必ず同じ時間に眠くなって、朝はきっちり5時に起きられますよ。
※あくまで個人の体験談ですので、個人差があります。
──腸活といえば乳酸菌もよく耳にしますが、ビフィズス菌とはどう違うのですか?
乳酸菌は広く自然界に存在しており、キムチや納豆のような発酵食品にも含まれています。一方、ビフィズス菌は、酸素がない環境に適した性質のため、一般的な食材には入っておらず、ビフィズス菌が入っているヨーグルトやサプリなどから意識してとる必要があります。乳酸菌とビフィズス菌の大きな違いはその「代謝産物(作り出すもの)」。乳酸菌が作り出すのは「乳酸」、ビフィズス菌は乳酸に加えて短鎖脂肪酸の一種である「酢酸」を作り出します。
分類学的にはビフィズス菌と乳酸菌は全くの別物。
ヒトとクラゲくらい違う!
ビフィズス菌:糖を分解して、乳酸よりも多くの酢酸(短鎖脂肪酸の一種)を作り出す菌
乳酸菌:糖を分解して、乳酸を多く(50%以上)作り出す菌の総称。腸内細菌が多く棲む大腸にあまりいない

ビフィズス菌が作る酢酸などの短鎖脂肪酸については、腸内環境との関係が研究されています。腸内では、ある菌がつくった物質を別の菌が利用するなど、さまざまな菌が連携する「菌のリレー」が起きており、こうした腸内細菌同士のつながりについても研究が進められています。
──胃腸さんが興味を持った「ビフィズス菌」とはどんな菌なのでしょうか?
ビフィズス菌とは、動物や人の腸内に生息する善玉菌の一種です。ビフィズス菌にはさまざまな種類があります。新生児のうんちって独特のすっぱいにおいがしますよね。実は母乳を飲む赤ちゃんの腸内ではビフィズス菌が優勢で、このような特徴がみられることがあります。ところが、離乳食になると腸内細菌のバランスはがらりと変わり、お肉や野菜などをとることで新しい菌が増え、ビフィズス菌の割合は減少していくのです。中高年以降、ビフィズス菌は減少していきますので、健康維持の観点からも早い段階から意識して補いたい菌であると考えています。

──中高年以降、ビフィズス菌が減ると、どんな影響が出るのでしょうか?
腸内環境が乱れると、お通じに影響がみられることがあります。また、腸内環境と腸管の働きとの関連についても研究が進められています。さらに、腸内細菌と加齢に伴う身体の変化やエネルギー代謝との関係についてもさまざまな研究報告が発表されています。
大腸は普段の生活では見えない場所ですが、食事や生活習慣の影響を受けやすい臓器であり、毎日の積み重ねが大切だと思います。
──ビフィズス菌を簡単にとる方法はありますか?
ビフィズス菌が入っている食べ物は、ヨーグルトとサプリメントぐらい。なかでもスーパーやコンビニで手軽に購入できるヨーグルトがビフィズス菌をとる簡単な方法ということになります。
──ヨーグルトは日常的に召し上がっている方も多いと思いますが、意識したいポイントはありますか?
実はヨーグルトのうち、ビフィズス菌入りは25%※程度なんです。意外と知られていないのですが、ヨーグルトは「乳酸菌で発酵したヨーグルト」と「乳酸菌とビフィズス菌で発酵させたヨーグルト」に分かれます。ビフィズス菌入りヨーグルトは、健康のために追加されているんです。
※購入されているヨーグルト全商品数のうち、ビフィズス菌入り商品の割合。マクロミルQPRデータ(2025年1〜12月)を森永乳業が集計

──そのことは知りませんでした。スーパーのヨーグルト売場でビフィズス菌入りの商品を簡単に見分ける方法はありますか?
ビフィズス菌入りヨーグルトのパッケージには「ビフィズス菌」と書かれたものが多いです。ヨーグルトを選ぶ際、お値段などでなんとなく選んでいる方がほとんどだと思いますが、私としてはぜひパッケージをよく見て「選ぶ」ことを意識してほしいですね。
また、一度にたくさん食べたからといって効果があるものではありません。毎日の習慣としてとることが大切。摂取した菌はなかなか定着しないので、植物に毎日お水をあげるように、私たちの腸にも毎日その菌を届けることを意識してはいかがでしょうか。
食べ方の王道は、バナナやキウイなどの果物と一緒に食べること。ビフィズス菌のエサになる食物繊維を同時にとってあげることで、その働きが高まります。ヨーグルトをそのまま食べるのが少し苦手な方はサラダのドレッシングに混ぜるなど、少しずつでもいいのでとってみてください。ビフィズス菌は熱に弱いので、加熱は避けたほうがいいですね。
●森永乳業では、ビフィズス菌入りのヨーグルトなど、日々の生活の中でビフィズス菌を取り入れられる商品を展開しています。ヨーグルトを使った食事のアイデアは、各種レシピサイトなどでも紹介されています。
参考:森永乳業 腸活レシピ
──最後に、腸活を続けていくうえで大切なことを教えてください。
「腸」は細胞の更新が活発な臓器です。だからこそ、毎日の食事や生活習慣の積み重ねが腸内環境に反映されやすいと私は考えています。毎日の小さな習慣の積み重ねが「腸活」!せっかくヨーグルトを買うのであれば、ビフィズス菌が入っているかどうかを確かめて、日々の食生活の中でビフィズス菌を取り入れることを意識してみてください。
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