ランチ限定のベジタリアンカレー1000円。地元のオーガニック野菜の店「坂ノ途中」から仕入れたごぼう、赤軸ほうれん草、エリンギ、しめじと人気豆腐店「あらいぶきっちん」の油揚げなどを使用。つけ合わせの野菜のピクルスやサラダと味わい、胡麻塩やカレーパウダーをかけると風味や辛さが変わり、違ったおいしさに。ドリンクやジェラート付きのセットもある

 

食べ飽きない味の底力

京都の繁華街、河原町や烏丸から徒歩圏内にある姉小路通にひっそりたたずむカフェ。デザイナー・ヨーガン レールの美意識や世界観が体感できるホテル「MALDA」の1階、ヨーガンレールの社員食堂で愛用されるババグーリの家具を置いた心地よい空間が迎えてくれる。

オープン当初はドリンクとスイーツだけだったが、ランチを求める声に応え、供するようになったのがこのカレー。社員食堂で最も人気のレシピをベースにしたベジタリアンカレーで、スパイスの刺激は弱めのやさしい味わい。スパイスと野菜を炒め合わせ、油揚げで旨みとコクを出し、最後に加えるココナッツミルクとトマトでマイルドに仕上げている。黒米入りの玄米ごはんには季節野菜のピクルスとヨーグルトを添え、食感や味のバラエティを生み、色鮮やかな見た目で食欲もそそる。

ココナッツミルク、豆腐、葛、寒天で作った滑らかな食感のココナッツプリンに爽やかな酸味の沖縄産パッションフルーツソースをかけた夏のデザート、450円

「カレーの具は季節替わり。つけ合わせの野菜やふりかけと組み合わせていろいろな味や辛さを楽しめます」と話すキッチン担当の小野美晴さん。この日はつけ合わせに石垣島から届いたレンブというフルーツやひよこ豆、ビーツの葉などを使い、オール野菜とは思えないボリュームと旨みを生んでいる。和食党も肉好きも納得の満足感。極暑の夏に是非!