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〈治療〉手術は2種類。経験豊富な医師を選んで
狭心症の治療は、投薬、カテーテル治療、バイパス手術があります。主な内服薬は、冠動脈を広げるニトログリセリンなどの硝酸薬や血液をさらさらにするアスピリンなど、心臓の仕事量を抑える薬。動脈硬化で狭くなった血管に対しては、内側から広げるカテーテル治療と、別の血管を移植して、詰まった血管を迂回するバイパス手術の2通りがあります。冠攣縮性狭心症は、カルシウム拮抗薬など内服薬での治療になります。
カテーテル治療は、手首や脚の付け根から管を挿入して心臓の冠動脈まで送り込み、詰まっている部分を風船で広げ、狭くならないようにステントという筒状の金網を留置するもの。バイパス手術は、胸部内などから血管をとってきて、詰まった部分を迂回する形で移植します。
カテーテル治療は再狭窄に注意が必要ですが、ステントの改良で再狭窄率はかつての20%から5%程度まで下がりました。カテーテル治療かバイパス手術かは、病態や年齢などを考え相談して決めます。いずれの治療も高い技術が必要なので、受けるなら経験豊富な医師を選んでください。