この記事の目次
手湿疹とは?
改善方法
①手洗い習慣の改善
②手洗い後の保湿ケア
③皿洗いや洗濯、掃除などで薬剤を使う場合はゴム手袋を使用
セルフケアで治らない場合は、皮膚科を受診

改善方法

手湿疹は、皮膚への刺激を避け、乾燥を防ぐことで改善ができます。

①手洗い習慣の改善

・ぬるま湯を使う
手洗いや水仕事をする際は、人肌くらいの温度(33~35℃)のぬるま湯で洗うとよいでしょう。高温のお湯を使用すると、皮脂まで洗い流されてしまうためなるべく避けてください。また、冷たい水を使うと手が冷えて手湿疹が悪化しやすくなります。

・優しく洗う
手を洗う際は優しく洗いましょう。ゴシゴシと強くこすりすぎると摩擦で皮膚の角層が傷ついてしまいます。

・低刺激の石鹸や洗剤を選ぶ
石鹸や洗剤は低刺激タイプのものを使用しましょう。洗った後は洗浄成分が残らないように丁寧に濯ぐのがポイントです。

・濡れた手はすぐにやさしく拭く
清潔なハンカチやタオルで、こすらず水分をやさしく丁寧に拭き取ります。濡れたままにしておくと、手肌が乾燥して手荒れが悪化しやすくなります。

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②手洗い後の保湿ケア

保湿ケアにはハンドクリームを使用します。塗るタイミングは、毎回の手洗い後と寝る前が効果的です。また、手のひらや指を軽く揉むようにマッサージしながら塗ると、クリームが手に馴染みやすくなり、血行もよくなるメリットがあります。

寝る前には、ハンドクリームを塗ったうえで手袋をして、保湿効果を高めましょう。手袋は肌に優しく吸湿性のある綿製のものがおすすめです。

パソコンでの仕事や家事などがあり、ハンドクリームで手がベタつくのを避けたいという人は、日中は使用感が軽めのもの、就寝前には高保湿なもの、というように使い分けするとよいでしょう。

イメージ(写真提供:Photo AC)

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③皿洗いや洗濯、掃除などで薬剤を使う場合はゴム手袋を使用

ゴム手袋をすることで、肌への刺激が強い薬剤が直接素肌に触れるのを防ぐことができます。肌が弱い人は、ゴム手袋の中に綿製の手袋をつけるようにすると、肌への刺激をさらに減らすことができます。

セルフケアで治らない場合は、皮膚科を受診

手湿疹の症状の程度によっては、セルフケアでの対処が難しいこともあります。強いかゆみ、皮膚のめくれ、水ぶくれがある場合は、早めに皮膚科を受診して、適切な治療を受けましょう。

監修:野村皮膚科医院 院長 野村有子

ユースキン製薬株式会社

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