工藤阿須加さん(左)杉浦太陽さん(右)(撮影:木村直軌)
2023年2月15日の『徹子の部屋』に杉浦太陽さんが登場。昨年引っ越したばかりの新居を公開、結婚16年になる辻希美さんと4人の子ども達との生活を語ります。それに合わせ、工藤阿須加さんと農業の魅力について語った『婦人公論』2022年6月号の記事を再配信します。

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おうち時間が増え、人気が高まっている家庭菜園。ベランダでのプランター栽培、畑のレンタル、農業体験……とその楽しみ方は多種多様です。採れた野菜を家族と味わい、わが子の食育を10年続けてきた杉浦太陽さんと、俳優業の傍ら農園の研修生となり、本格的な野菜作りから出荷までを学ぶ工藤阿須加さんが、農業の魅力について語り合います。(構成=篠藤ゆり 撮影=木村直軌 コーディネート=長谷川まさ子)

難しいけれど楽しい品種選び

杉浦 僕は番組で続けている畑と、自宅のプランター菜園で野菜作りをしてるけど、工藤くんはどのくらいの広さの畑を借りているの?

工藤 1反ちょっとなので、約300坪です。

杉浦 本格的! 僕の3畳程度の菜園とは規模が違いすぎる。(笑)

工藤 有機JAS認定を受けている山梨県の井上農場の井上さんのもとに通いながら、研修生として1区画を担当させてもらっているんです。2021年は、スイートコーン、レタス、ミニ白菜、ブロッコリー、赤からし菜、春菊、ちぢみホウレンソウ、カブのあやめ雪……いろいろな野菜を作りました。今年はサツマイモやジャガイモに挑戦する予定です。

2021年冬に工藤さんが収穫したミニ白菜、大 根、スイスチャード、長ネギなど

杉浦 品種はこだわってるの?

工藤 大根は4種類試しました。珍しいのは、外が真っ黒で中が白い「黒丸」という品種。

杉浦 それは作ったことないなあ。

工藤 ちょうどサツマイモの植え付けが始まるので、品種選びに悩んでいます。安納芋もいいけれど、栽培がちょっと難しいですよね。

杉浦 気候風土によって合わない品種もあるしね。僕もけっこう迷いながら品種選びを楽しんでる。ここ10年で100種類くらいは育ててきたかな。

工藤 そんなに!

杉浦 収穫量はほんの少しずつだけど。僕、NHKの『キッチンが走る!』という番組で、料理人の方とキッチンワゴンに乗りながら、農家をはじめとする全国の生産者さんを訪ねてきたんですよ。

工藤 番組は、何年くらい続いたんですか。

杉浦 約7年かな。たとえばあるお殿様が好んだ野菜が伝統野菜としていまも残っていたり、歴史を含めた食文化って本当に面白い。野菜が好きになりすぎて、まずベジタブル&フルーツアドバイザーの資格を取ったんだけど、自分でも育ててみようと思ったのは、やっぱり子どもを持ったことが一番大きかった。食育に繋げたくて。