年々、スマホカメラの性能は上がっています。だからこそ、ただシャッターを切るだけではもったいない! 基本操作とちょっとしたコツを覚えれば、誰でも簡単に素敵な写真を撮ることができます(構成◎本誌編集部 写真提供◎矢島さん)
機能を活用すれば写真は変わる
これまで幅広い世代の方に、スマホカメラの使い方を教えてきました。初めて教室を受講される方の多くは、「ピントが合わない」「写真がブレる」「目で見た色合いと同じように撮れない」とおっしゃいます。最初にそこでつまずくと、自分にはセンスがないんだ、と苦手意識を持ってしまうようです。
実はこれらのお悩みに、センスは関係ありません。ほとんどの方が暗い場所で撮っていたり、スマホカメラの特性や基本機能を意識せずに使ったりしているのが原因です。そこを理解して活用するだけで、写真はガラリと変わります。
たとえば、真っ白な雪景色を撮ろうとしたのになぜか灰色っぽく写ってしまった、という経験はありませんか?これはカメラが「明るすぎる」と認識して、自動的に暗く調整しているから。スマホカメラは優秀ですが、人間の目ほど万能ではないため、目で見ているものとの差がどうしても生まれてしまいます。実物に近づけたい場合には、明るさや色味の調整が必要なのです。
さらに、上手な写真に見えるのに大事なのは、「光」「背景」「角度」。これらを意識するだけで、写真のクオリティは劇的にアップします。
次ページから、スマホカメラの基本操作と上達のポイントをお伝えしましょう。最初から料理上手な人がいないのと同じように、写真も最初から上手な人はいません。上達には、不安がらずにいろんな機能をさわってみたり、たくさん試し撮りをしたりすることが必要。楽しみながら日常の風景を切り取ってみてください。
※本記事は、iPhoneを前提に解説しています。Androidなど他の機種では、機能名や操作方法が異なることがあるため、詳しくは取扱説明書や問い合わせ窓口で確認してください。