2023年8月7日(月)に開園170周年を迎える日本最古の遊園地の浅草花やしきは、1853年に牡丹や菊花を展示した植物園「花屋敷」として開園した。その後、動物園や映画館などの形態もとりながら、現在の遊園地として発展。アトラクションや施設を改良しながら、昔ながらの良さも残しつつ、現在まで多くの人に愛されてきた。
1955年に後楽園ゆうえんち(2003年に現・東京ドームシティアトラクションズに名称変更)、1983年に東京ディズニーランド、1996年に東京ジョイポリスと、家族で楽しめるレジャー施設が都内近郊に多く建設さていく。そんな中、花やしきは時代に合わせた楽しさを提供し続け、170周年を迎える今年も、現代技術を取り入れた新アトラクションをオープンして注目を集めている。
その内の一つが、「パノラマ時間旅行」。4面マルチ映像によって、浅草の今と昔をたどる映像型アトラクションだ。2016年に引退した人気アトラクション「Bee タワー」(上空45メートルからの眺望を楽しめた)から見える景色を模しており、正面、下、左右の壁に浅草の街並み風景が投影される。体験してみると、映像が視界いっぱいに入ってくるため世界観に没入でき、実際にBee タワーに乗っているかのような臨場感が味わえた。