イメージと現実の兼ね合いを見る

私は廊下のつくり付けの収納を家計簿の費目にならい、「衣」「食」「住」「交際」の棚に区切って活用しています。

例えばボタンを付けるなら「衣」の棚へ。ボタンは容器にまとめ、糸と針も同じ「衣」の棚にあります。パンをつくるときは「食」の棚。粉類のボックスから小麦粉を、下段からホームベーカリーをという具合。

2つある「衣」の棚のうち、玄関寄りの方に夫婦2人の靴を収納。メッシュのケースは、箱より通気性と視認性がアップ。靴の数はここに入る分だけ。
2 つ目の「食」の棚の上半分はストック、下段にはホームベーカリーなど重い家電を。出し入れの際、肩や腰の負担を減らす工夫。

ルーティンは家事動線が決まっているととてもラク。置き場所までのルートがあると、体も自然に動きます。

物を持つときには、物の手入れと気持ちの手入れ、両方が必要です。通常のメンテナンスに加えて、大きすぎないか、重すぎないか、コストに見合っているかを改めて問いかけてみるのです。

もし出し入れする度に重すぎる、取り出しにくいと感じるとしたら、いくら物がよくても、持ち続けること自体が負担になってしまいます。

愛着がわかず、扱いもぞんざいになってしまうのです。その意味で物を手入れしつつ、ときどき自分の気持ちも振り返ってみましょう。思い描いていたイメージと現実の兼ね合いを見てみることで、自ずと物の取捨選択ができていくのだと思います。