就職、結婚、子育て…。ライフステージが変われば、住まいも生活時間も、そしてお金の使い方も一緒に変わらざるを得ませんよね。実際、自分なりのやり方でその都度しっかり見直してきたというのが「スーパー主婦」としてメディアでも活躍する山崎(正しくは立に可)美津江さんです。家とは希望が叶い、いつからでも新しくなれる場所だと話す山崎さんいわく「何事もイメージと現実の兼ね合いが大切」だそうで――。
「モノの持ち方、しまい方」に筋道をつける
物は多すぎても少なすぎても物理的、心理的に人を束縛します。そこで考えたいのが「モノの持ち方、しまい方」。
「仕えて舞う」と書いて「仕舞(しま)う」と読むのは「次にお役に立つように」という意味だと私は捉えています。
例えばしまう場所が離れすぎていたり、取り出しにくかったりすると、だんだん使わなくなる。次に使うときのことを考えてしまわないと、物も本来の役割を全うすることなく終わってしまうのです。
置き場所の方程式があるとしたら「使用頻度」×「動線」のかけ算。
書類を例にとると不動産契約書や年金証書、パスポートは重要度でいうと最高ランクですが、使用頻度は低い。だからしまうのは引き出しの奥の方。
逆に健康保険証や取り扱い説明書、学校関係の書類など使用頻度が高いものは、取り出しやすいように引き出しの手前に置くのが鉄則です。