イメージ(写真提供:Photo AC)
10~12月になると、自転車の交通事故が増加します。特に夕暮れ時が顕著となっていて、これは冬至にかけて段々と日の入りが早くなることで、視界が悪くなる時間と帰宅や買い物などで人が増える時間が重なることが原因と考えられています。交通事故を防ぐための対策と、今年4月に着用が努力義務となった自転車のヘルメットの選び方のポイントをまとめました。

自転車事故の発生状況

警察庁によると、2022年に発生した自転車乗用中の死亡事故は339件でした。事故類型別で見ると車両同士の出会い頭による死亡事故が特に多く、122件発生しています。また、追突事故や左折・右折時の事故も比較的多く発生していることが分かっています。

自転車の法令違反による死亡事故も目立ちます。2022年では、自転車に法令違反がなかった場合の死亡事故が75件だったのに対し、法令違反があった場合の死亡事故は267件でした。ハンドル操作や安全不確認を原因とする事故が多いほか、交差点安全進行義務違反(交差点を通行する際に他の車両や歩行者に注意を払わないこと)や一時不停止、信号無視による事故も多く見られます。

辺りが薄暗くなってくると、車や自転車、歩行者が互いに認識しづらくなってしまうことによる事故が発生しやすくなります。交通ルールを守るのはもちろんのこと、夕暮れ時は普段以上に周囲に目を配りながら運転するようにしましょう。

 

警察庁交通局の資料を元に筆者作成

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