パートナーに求めるものも違ってきた
ひとくちに結婚生活と言っても、30代と50代では相手に求めるものも違ってきます。50代にもなれば、ライフスタイルが確立されていますから、自分が大切にしている時間や価値観を尊重し合える相手じゃないと続かない。彼とは、お互いに好きなことをやりつつ、一緒にシェアできる時間もある。そんな距離感がちょうどいいんですね。
たとえば、仕事柄、彼は帰宅するのが夜の10時半から11時頃。結婚した当初は、彼の帰りを待って一緒に夕食を食べていましたが、最近は待つのをやめました。待っていると、お腹も減るし、間食も増えてしまう。
彼も先に食べてくれたほうが、気がラクだというので、温めるだけで食べられる煮込み料理などを用意して、別々に食べるようになりました。その分、朝は一緒に過ごすのが暗黙のルール。朝ごはんを食べながらおしゃべりしたり、お互いの予定を確認し合ったりしています。
家事はほぼ私の担当です。彼は洗濯も、料理らしい料理もしません。でも年々できることが増えてきました。お皿洗いは率先してやってくれるし、時間がある時にはベッドメイキングなどもしてくれる。毎朝豆を挽いて淹れるコーヒーとパン、ジュース、ヨーグルトといった朝ごはんの準備は、いつの間にか彼の担当に。
美味しいものに目がないので、料理に入っている調味料はすべて言い当てられるのですが、作る手順がわからないそうです。でも、コロナ禍で家にこもっていた時に、専門的な分厚い本を見ながら焼いてくれたステーキは絶品でしたよ。