キスもセックスも“女子先行”
減少傾向は男女とも同じなのですが、実は経験率が’05年に男女で逆転し、いまや女子高生のほうが男子高生より、経験割合が6%ほど高い状況です。
とくに’00年代生まれのZ世代は、キスも性交経験も“女子先行”が際立っているのが見てとれます(図表1)(’19年「現代性教育研究ジャーナル」No.94)。
あくまでも推測ですが、おそらく性に活発な一部の年上男性(大学生など)が、一人で複数の女子高生を相手にするため、女性の間で「早熟派」が増える、でもそうした男女は一部にすぎず、全体で見ると「未経験派」が多くなる、との状況ではないでしょうか。
ちなみに、「出生動向基本調査」(第16回/’21年)で、性経験のある未婚者の割合を見ると、30~34歳では、男女とも6割前後(男性62.8%/女性55.6%)に留まります。
裏を返せば、4割前後の男女は30~34歳時点でも、性経験がゼロなのです。