「絆は強いと思っています」と断言
その後、また奥様のインタビューに切り替わり、「この子たち(26きょうだい)が一番大きくて」と結婚の決め手について語り始めた奥様。「シニアが半分以上になって、この子たちを最後まで守らなきゃいけないから、簡単に私たちは別れられないので」と、“坂上家”ならではの事情を話してくださいました。
坂上さんが私財をなげうって、犬猫保護ハウス『さかがみ家』を作ったり、「自立した保護施設」を目指し、グッズを販売したり、期間限定のカフェをオープンしたり、さらには、積極的に譲渡会を開いていたりすることを御存じの方も多いでしょう。
その坂上さんをサポートしているのが奥様。自身も犬や猫が大好きだったとはいえ、坂上さんが仕事や『さかがみ家』の活動で忙しい日は、ワンオペで26きょうだいの御世話をし、『さかがみ家』が去勢を行った地域猫たちに毎朝餌やりをするなど、御自身でも動物愛護活動に尽力していらっしゃるのです。
私も“動物愛護活動”の末席にいる者として、坂上さんと仕事以外の場所でお目にかかることもしばしばあります(その模様は、連載44回の記事に詳しいので、改めてお読みいただければ幸いです)。
奥様も「規模の大きさには驚きました」とおっしゃっていたように、『さかがみ家』の活動とその規模はどんどん大きくなっています。ときには「大丈夫?」と心配になるようなスケールの話もあって、近くで見守る奥様にとってはすぐには理解しかねることも少なくないと思われます。
それでもすべてを理解し、応援し、「(よその御夫妻とは)ちょっと違うかもしれないけれど、絆は強いと思っています」と断言。改めて「好きだ、嫌いだでは別れられない」と明言されました。改めて素晴らしい夫婦の誕生です。