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よかれと思って続けていた食材選びや調理法が、かえって体に負担をかけていた、効率的に栄養摂取できていなかったということもあるとご存じでしたか? これまでの知識を見直して、より体にいい食べ方を覚えましょう。(構成:浦上泰栄 イラスト:あなんよーこ)

「体にいいごはんの炊き方は?」<1>よりつづく

Q. 卵の火の通し方、消化吸収率が高いのは?

A)半熟
B)しっかり火を通す

 

たんぱく質にビタミン、ミネラルなど、体にとって不可欠な栄養素を多く含み、手軽に栄養補給ができる卵は積極的に摂りたい食材です。

栄養満点の卵ですが、加熱の加減で消化吸収率に差が出てしまうということを覚えておきましょう。卵の栄養価自体は、生でも火を通しても大きくは変わりません。ところが、固ゆで卵や卵焼きのようにしっかり火を通したり、逆に生のままだったりすると消化されにくくなり、栄養の吸収率が落ちてしまうのです。

栄養摂取の観点からおすすめしたいのは、温泉卵や半熟ゆで卵のように、消化吸収されやすい《とろとろ》の状態で食べること。ポーチドエッグも半熟ではありますが、成分の一部がお湯に流れ出てしまうため、栄養面ではやや劣るでしょう。

白身の部分に混ざっている白いひも状のものをカラザといいます。食感がよくないからと取り除かれがちですが、カラザには鉄やカルシウム、ビタミンB1、ビタミンB2など多くの栄養が含まれているので、捨ててしまうのは実にもったいない! 黄身や白身といっしょにカラザも食べましょう。