●【リ・バース60】目的別活用事例表を拡大

 

年金生活のシニアもリフォームを実現

では、住まいの改善に活用できる【リ・バース60】には、実際にどのような利用例があるのか、上の表をもとにご紹介しましょう。

読者の皆さんの関心が高いのは、自宅のリフォームではないでしょうか。バリアフリーにしたり、老朽化した設備を新しくしたり。この例に限らず、リフォームは物件の資産価値を高めるため、融資を受けることができます。

融資の限度額は、担保評価額の50%または60%です。80代のAさんは、自宅を担保に300万円の融資を受け、自己負担なし、毎月9000円という少ない支払額でリフォームを実現しました。【リ・バース60】を利用した戸建住宅のリフォーム事例でも、毎月の支払額は平均1万2000円(22年度)。これならば、年金生活者でも検討の余地があるでしょう。

ほかにも、子どもが独立したので夫婦二人暮らしにちょうどいい広さの家に建て替えたい、と考える方も多いのでは。Bさんの場合、自己資金を500万円入れ、金融機関からは1300万円借りることに。毎月3万1000円の支払額で自宅を建て替えることができました。

70代のCさんは、シニア向け新築マンションを購入。このケース以外に、子どもの家の近くに引っ越す、郊外から利便性の高い都市部に住み替えるなどの目的でマンションを購入することもあるでしょう。

この場合、担保となるのは新しく購入したマンションです。それまで住んでいた自宅の売却益や貯金で購入する方法もありますが、手元に残る現金が少なく心もとない場合、新居を担保に融資を受けるのも一つの方法だと思います。

これらの活用方法以外に、住宅ローンの借り換えも可能です。現役時代には無理なく支払えていた月々の返済が、年金生活で負担になってきた――。そんな時、自宅を担保に借り入れた資金で契約中のローン会社に元金を一括返済してしまえば、今後は利息のみの支払いで自宅に住み続けることができます。