夫の寝室からリビングを臨む

寝室は引き戸で仕切る

夫婦で就寝や起床の時間が異なると、一つの寝室で過ごすことがストレスに感じられるようになります。しかし年齢を重ねてからの完全な別寝は、相手の急な体調の変化に気づきにくいという不安もあるでしょう。

そこでおすすめなのが、このような引き戸をつける案。少しあけておけば、相手の息遣いを感じながら休むことができます。相手を起こしたくない時や明かりが気になる時などは完全に閉め切って、広々使いたい時は開け放して。壁や天井のつくりを問いませんので、さまざまな状況に対応できる方法でしょう。

●Aさん宅の場合
●Aさん宅の場合●

子ども部屋だった和室をなくし、LDK部分を広めに確保。また、夫婦がそれぞれの寝室とクローゼットを持った。寝室同士は引き戸で仕切られているが、リビング側に妻の寝室への入口を設けている。

建物の構造上、エアコンを1ヵ所にしかつけることができなかったため、空調をすべての部屋に行き渡らせる目的もある。また、寝室への動線を夫婦で変えることで、ゆるやかにすれ違うことができる。