●集合住宅・戸建てのココが危険!図を拡大

 

また、家の周囲の環境や建物のスタイルによっても、狙われやすさに違いがあります。

駅や商店街に近い家は人目があるから安心と思いきや、人ごみに紛れやすいため泥棒には好都合。下見をしていても怪しまれません。閑静な住宅地のほうが不審者がウロウロしていると目立つため、敬遠されやすいと言えます。

集合住宅で泥棒に入られる場合、最も多い原因は無施錠。「オートロックだから」と安心して玄関の鍵を開けたままゴミを捨てに行ったり、窓を開けたまま寝てしまったりする気のゆるみは厳禁です。どんなに高い階でも必ず施錠すること。

また、オートロックが開いた隙に一緒に入ってくる「共連れ」や、扉の隙間から定規などを差し込み、センサーを反応させて開けるなど、さまざまな侵入経路が考えられます。

さらに、泥棒が同じ建物の居住者というケースも。「自分だけは大丈夫」と思っている人ほど危険です。

戸建ての場合は、残念ながら集合住宅よりも狙われやすい傾向にあります。それは、開口部が多く侵入しやすいから。また、在宅か否かが把握しやすく、周囲の目が少ない場合が多いという理由も挙げられます。

しかし、勝手に鍵や窓などを換えられない集合住宅と違い、好きに防犯グッズを取りつけられるのは大きなメリット。意識次第で、自宅を《要塞》に仕上げることができるのです。