(写真提供:photoAC)

セルフチェックポイント

こんなシニアにならないためには、セルフチェックが大切です。自己スキーマが強くなると、次のような特徴が見られますので、自分自身を振り返ってみてください。 

● 好ましい情報だけ強く記憶に残っている 
過去の功績や賛辞などを、ことあるたびに繰り返すようになった。「その話、以前にも聞きましたよ」などと言われたら要注意です。 
● 過去の出来事を自分の都合のいいように書き換える 
実際には自分の手柄ではないのに、いつのまにか自分の手柄にしてしまっている。「それは違う」と指摘されることが多くなった。 
●「~しなければならない」「~すべきだ」が口癖になった 
これは、絶対的な価値基準を自分の中に置き、「私は絶対に正しいから、こうすべきなのだ」と考えているために出る言葉です。 
● 反論が増えたり、怒りやすくなった 
「なぜ自分が正しいのにわかってくれないのだろう」と感じるため、反論が多くなったり、強いストレスを受けて感情が爆発しやすくなります。 

自己スキーマが強くなっているとわかったら、「私は絶対に正しい」という気持ちを捨てる努力をしてみましょう。「自分は不完全な人間だ」「相手の言うことが正しいかもしれない」と考える習慣をつければ、反論されても感情的にならずにすむはずです。 

【関連記事】
老後の一人暮らしで部屋が散らかり放題に。「いったん座ると疲れが出て、片づける気にならない」ときの対応策とは?
孤独死した人に共通する部屋の特徴とは?「ゴミ屋敷」の家主にシニアが多いのは、戦争を経験して「もったいない」気持ちを大切にしているから
ラジオで脳の老化を防ぐ!年を重ねるとともに衰える拡散的思考を鍛え、発想力を養う

 

保坂隆さんの連載「人生を楽しむ ほどほど老後術」一覧