お金の苦労と引き換えに手に入れたものとは?

その甲斐あって、約3年間で「明日倒産するかもしれない」という綱渡り状態から、通常運転で回せる状態になりました。やればできるものですね。そればかりか、なかなか刺激的で、ワクワクするような大冒険だったなんて思っている自分がいます。

知らず知らずのうちに私は強くなっていたのです。あれは自分の足で歩くために与えられた、試練という名のチャンスだったのだと確信しています。

周囲の人たちから「よく完済できたね」と言われますし、自分でもよくできたなぁと今さらながらに驚いているのですが、「どうしてできたの?」と訊かれたら、試練を受け入れること、そして行動力を持つこと。それに尽きると思うのです。

もちろん、お金に困らない生き方ができればベストですが、何が起こるかわからないのが人生。「あんな思いは二度としたくない」とビクビクしながら暮らすのではなく、さらなる自分と出逢うチャンスだと考えています。

また、借金を背負ったことで、人のありがたみをつくづく感じました。私は友人によって救われ、この経験によって困った時には助けを求めてもいい、と知ったのです。大切なのは感謝の気持ちを循環させること。つまり、今度は自分が誰かの力になれるよう志したり、奮起できるかが大事だと思います。

お金の苦労を克服して以来、無計画なお金の使い方はしない、けれど使うべきところでは躊躇しない、と決めて生きています。100年生きるとなると不安を感じなくはありませんが、だからといって心配していると、心配ごとを引き寄せてしまう気がします。

だから、「なんとかなる!」と強がりでもいいから言って、あとは笑顔で厄払い。これからも自由に果敢に、そして楽しく生きていくつもりです。


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