撮影:岸隆子
氷川きよしさんの42回目の誕生日である2019年9月6日、大阪城ホールでデビュー20周年記念コンサートが開催された。午前と午後の1日2回公演で観客動員数は1万6000人。コンサート当日の熱気を伝える。(撮影=岸隆子 取材・文=石橋法子) 

※本日発売の『婦人公論』10月23日号には、本コンサートのグラビアが掲載。別カットの写真も多数あります。あわせてお楽しみください

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https://www.youtube.com/watch?v=SVnGwzGPUF8

 

天にも昇るような圧巻の歌声

幕開けは、未発表曲「龍翔鳳舞」から。スモークがたちこめる荘厳なステージ奥から、全長7メートルに迫る龍と化した氷川さんが登場すると、場内に割れんばかりの拍手と歓声が響き渡りました。黄金の昇り龍をあしらったグリーンの衣装が、バックスクリーンを舞う赤い鳳凰の翼によく映えます。天にも昇るような圧巻の歌声。

3曲目「勝負の花道」では早くも金色のスーツに衣装チェンジ。「よいしょ!」の掛け声も楽しく、観客の反応に氷川さんも嬉しそう。というのも、ステージの左右と中央に配された巨大モニターがその都度、氷川さんの表情をアップで捉えてくれるのです。しかも画質が抜群に鮮明で。以降、観客は画面越しに氷川さんと目が合うという錯覚に陥り、何度もドキッとすることに。客席後方まで魅惑の“きよしスマイル”を届ける、嬉しい配慮でした。

演歌からポップスまで、歌声、衣装、表情が多彩に変化