すべての写真を見る

孫にも嫌われる!?姑のズレた感覚

碇　私も結婚当初は、岐阜で義母と一緒に暮らしていたんです。だけど、どうしても田舎暮らしに馴染めなくて。なにせ生まれも育ちも東京なので、たとえば本家と分家がどうとか、そういう地方ならではのしきたりが理解できないんですよね。

夫も転職して私についてくると言ったので、10年ほど前、長女の出産を機に東京に戻ってきました。姑は「長男のくせに親を捨てるのか！」とブチ切れて大泣きしていましたけど。

田江　お姑さんとは何が一番合わなかったですか？

碇　ケチで思いやりがないところや、いまだに孫の名前の漢字を間違えるところなど、いろいろありますが、一番はやっぱり衛生観念でしょうか。

以前、娘を連れて岐阜の家に行った際、義母から「子どもが好きな料理なんて知らないから自分で作って」と言われて台所に立ったんですが、まな板はカビで真っ黒、包丁もサビだらけで鳥肌が立ちました。

そもそもがゴミ屋敷なので、長居できないんですよ。その家は新婚当時、私がローンを組んで買った家なのに！

田江　感覚の違いは難しいですよね。息子の就職が決まった時、義母から「お祝いに10万円送る」と言われて、彼も楽しみにしていたんです。そしたら「その前に、本家のBさんが亡くなったからお香典を5万円送りなさい」と。私とは没交渉になっていたので、息子に連絡してきたんですね。

息子が戸惑っていたら、「じゃあお祝いからお香典の5万円を引いておくから」と言われたそうなんです。息子も唖然としていました。

碇　それはドン引きですね。嫁とはバチバチやっても、孫には優しくあってほしい。先日、娘たちが「うちにはもう、じいじとばあばしかいないからね」って話していたんですが、それって私の両親のことで、義母はカウントされていないんですよ（笑）。

夫も横で聞いていたので慌てましたが、子どもだって、誕生日のプレゼントもくれない、自分たちの名前も間違えるような人を好きになれないですよね。夫も「チーン！」という顔で黙っていたので、内心ではわかっているんじゃないかな。