(イラスト:島内美和子)
イビる姑vs.噛みつく嫁、という対立構造は時代とともに影を潜め、「当たらず障らず」が昨今の主流に。しかし、心地よい距離を保っているように見えても、そこはやっぱり赤の他人。内心思うところもあるのです。嫁側、姑側の言い分を聞いてみると――(構成=上田恵子 イラスト=島内美和子 撮影=本誌編集部)

<前編よりつづく

「~してあげたのに」は、押しつけがましい?

 うちは息子が3人、孫が6人います。どの嫁にもそれなりに不満があって。長男の嫁なんて、孫の運動会の日程を教えてくれず、後日ご近所さんに聞いて初めて知った、ということがありました。

翌年はあらかじめ教えてもらい、息子や嫁の了解も得て見学に行ったんですが、現地に着いたら「私たちのビニールシートは狭いので、お義父さんとお義母さんは別の場所で応援してください」と言われる始末。

木塚 それはちょっと冷たいですねえ。

 でしょう? 次男の嫁は、専業主婦なのに家事の手抜きがひどい。結婚前から息子とわが家に遊びに来るたび、「あーダルい」と言ってゴロゴロしている子でした。見かねて「どこか具合でも悪いの?」と聞いたら、「更年期なんです」って。更年期って20代でなるものなんですか?(笑)

田江 そんなお嫁さんでも息子さんは好きなんだから、仕方ないですもんね。