お点前は、おもてなしの心を表したもの

海外の方に喜ばれる教養
日本では「書道」の授業はありますが、残念ながら「茶道」の授業はありません。しかし、海外では自国の歴史や美術、音楽など独自の文化を学ぶ機会が多いと聞きます。日本でも子どもたちがもっと身近に茶道を親しむ機会があれば、これから先も茶道文化を継承できるのではないかと思います。
自分をさらに高める教養
お点前と呼ばれるようになった理由には諸説ありますが、中国の点茶を由来とする説や、「点」という字には「小さな目印」「少量」という意味があるため、少量のお茶をお客様の「前」で「点てる」ことから「お点前」と呼ばれるようになったとする説などがあります。
『「お茶」を学ぶ人だけが知っている「凛とした人」になる和の教養手帖』(著:竹田理絵/実務教育出版)

「お客様の前で一つひとつ丁寧にお点前をすることで、まずは自分の心が整い、その空間やお客様も清められる」と言われています。

まさにその空間にいるすべての人が清められ、心が整っていくことがわかり、それが禅の精神とつながっていることが実感できます。