レキシさん、清水ミチコさん、U-zhaanさん(左から)撮影:木村直軌

 

袴姿にアフロ、という出で立ちで、日本史をモチーフにした独創的な歌詞をクールなメロディーで聴かせるレキシさん。その盟友で、髪形の見分けのつかなさから「ニセレキシ」の名も持つU-zhaan(ユザーン)さん。後編は、インドの「普通」についてから…(構成=篠藤ゆり 撮影=木村直軌)

〈前編はこちら

もともとインド気質があった!?

レキシ ユザーンは基本的に練習が好きだよね。

ユザーン うん、練習は好き。清水さんはピアノの練習はどうしていますか?

清水 最近やってない。集中力が続かないから、長くても1時間が限界だと思う。レキシさんは?

レキシ 僕もしないですよ。そもそもキーボードは独学だし。

清水 それにいくら練習しても、もうこれ以上うまくならないのがわかってきちゃって。

レキシ あと、年齢がいってから始めると、難しいですよね。でもユザーンがタブラを始めたのって、18歳なんですよ。18から始めた割に、上手だよね。(笑)

清水 子どもの頃からタブラやってる人、知らないくせに(笑)。毎年、インドの師匠に習いに行くみたいだけど、どういうふうに教えてくれるの?

ユザーン 基本は口伝です。先生が音を言葉で表現するので、覚えて演奏する。それを聞いて音のニュアンスやリズムの取り方を注意してくれたりする感じです。でも、質問をしても肩すかしみたいな回答が返ってくることが多くて。「音量を上げるにはどうしたらいいか」と聞いたら、「いいマイクを買いなさい」と言われたり。(笑)

清水 あははは。毎回、どのくらいインドに滞在するの?

ユザーン 長いときでは、丸1年いたことが2回ほどあります。

清水 食べ物とか、カレーばかりで飽きるでしょ?

ユザーン そうですね。インドのカレーってとてもおいしいんですけど、さすがに3週間くらい食べ続けると、ほかのものが食べたくなります。

レキシ 「そば食いたい」って、ずっとツイッターで呟いてたこともあったよね。

ユザーン 池ちゃん、何度インドに誘っても絶対に来ないよね。

レキシ お腹が弱いからさ。1日一度はお腹壊してるし。(笑)

清水 私も行ったことなくて。ずいぶん前の話だけど、さくらももこさんがインドに行ったら、ホント大変だったって言ってた。駅の方角を聞くと、みんながそれぞれ違う方向を指すから、信じているといつまでも駅に辿りつけない。