(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第63回は「年賀状」のお話です。
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)

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感謝の気持ちを込めて、一人一人を思いながら

今年もやってきました。
この季節が。
もう新しい年はすぐそこまで来ています。
400枚ほどの年賀状の山を前に深呼吸をして気合を入れると試合開始のゴングが鳴ります。
さぁ今年もやりますか。

今年は去年よりも多い枚数です。
それだけ新しい出会いがあった年でした。
宛名を見ながら一人一人を思い出し、一年を振り返るのが恒例の年末行事です。

アナログ人間なので、メールやラインより文字を書くことが好きです。
書くときは、相手のことを想像します。
文字にすることで、伝えようとする想いや言葉は力を持つことを、頂いたたくさんの手紙に教わりました。
手書きの文章には、メールやラインにはない温かみや味わいを感じることができます。 

今年誰かに手紙を書きましたか?
頂いた手紙や、懐かしい文字に心が温かくなったことがありましたか?

私はたくさんありました。
感謝の気持ちを込めて、一人一人を思いながら今年も年賀状を書いています。

一人一人を思いながら、すべての年賀状に手書きのメッセージを入れます