家に戻って4日目の夜

わたしと娘は、元気に明るくおっぽに話しかけた。そうでないとおっぽが心配するだろうから、家の中では楽しそうに過ごした。

家に戻って4日目の夜、隣りで眠るおっぽが動いていない気がしてカラダを触ると息をしていなかった。わたしはおっぽにくっついて、その夜は久しぶりに朝まで眠った。数日はおっぽの様子が気になって眠れていなかった。朝起きると、段ボールに毛布を敷いて、おっぽを寝かせて花を敷き詰めた。葬儀ではお経をあげてもらい、おっぽにありがとうを伝えて手紙を棺にいれた。

喪失感と、もっと早く病院に連れていけばとか、色々な後悔が交互にきた。

おっぽがいなくなって1年。
相変わらず、とてもさみしい。

おっぽの後ろ姿(写真提供◎青木さん)
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