診断で「マル」の服でも、気分が上がらない…
私が「好きなほうの服を着てください」と言う1つ目の理由は、その服が「なりたい自分」のイメージに合っているかどうかと同じくらい、「その服を着て気分が上がるか」ということが大事だからです。
「気分が上がる」というのは、着ると自然に笑顔になってしまって、体の中からパワーが湧き上がってくるような感覚のこと。
この感じは、服飾戦略スタイリングをさせていただいたお客様を見ていると本当によくわかります。
試着室から出てきたときのお顔が、さっきまでとまったく違うのです。目がキラキラ、口角も上がって、表情に自信が満ちあふれています(特に男性は素直なので、鏡の前で無意識にポーズを決め始める方も)。
あなたも、店頭で試着してみた服が思いのほかしっくりきて「このまま着て帰ります!」と言いたいほど気に入ってしまったことはありませんか?
そのくらい気分が上がるなら、ちゃんと自分の体が素敵に見えていて、かつ「なりたい自分」にもなれているということなので、まったく問題ありません。
逆に、診断上で「おすすめ」とされている、あるいは店員さんに「お似合いですよ」とすすめられた服でも、自分がどこか納得いかない場合は買わずにおきましょう。そういう服を無理に着ても気分が乗ってこないので、なりたい自分にもなりきれませんし、行動力もダウンしてしまいます。
ただ、私がこんな風にご説明しなくても、なんとなく自分が好きな服を着ていませんか?
私のもとに来られる生徒さんも、診断を受けたものの「似合うと言われた服」ではなく、好きなほうの服を着ている方が、ほとんどです。すすめられてカジュアルな服を買ってみても、本当はエレガントなものが好きな人にとっては、落ち着きません。
本当は好きでもないものを「理屈」で無理に買っても、結局着なくなるものなのです。
それなら、素直に「好きを優先」でいきましょう!