「好き」は正解を教えてくれるアンテナ

2つ目の理由は、「好き!」という瞬間的な感覚が、あなたにとって最も正確でもあるからです。

厳密に見れば、人間は一人ひとりが違う体型をしています。ですから、体型診断でタイプ分けしようとしても「当てはまらない特徴がいくつかある」とか「複数のタイプが混ざっている」といったように、割り切れない部分が出てくるのも当然なのです。

そういう場合は、ともかく試着してみて「こっちが好き」と自分が感じたほうの服を着るのが正解です。

自分の体がなんとなくきれいに見えて、「いいかも……」と思うからこそ「こっちが好き」と感じているのです。その感覚を信じれば間違いありません。

ココは頭で考えすぎないこと!

似合うか否かビクビクするくらいなら、気持ちいい服、好きな服を着てください。人生の主役はあなたです

自分が好きなほうの服を選ぶことに、どうかためらわないでくださいね。そして、だからこそ、他人のファッションも批判しないことです。

 

※本稿は、『「センスがいい人」だけが知っていること』(青春出版社)の一部を再編集したものです。


「センスがいい人」だけが知っていること』(著:しぎはらひろ子/青春出版社)

洋服はたくさん持っているのに、着たい服がない。そもそもおしゃれに自信がない。自分に何が似合うのかわからない。そんな悩みが生まれてしまうのは、「ファッションの仕組み」を知らないから。ファッションにも理論や仕組みがあり、それを知るだけで簡単に「センスのいい着こなし」ができます。

ベストドレッサー賞審査員をつとめ、これまでに8万人以上のスタイリスト、アパレル販売員など、ファッションのプロを育成してきた「服飾学」の第一人者が、時代にもトレンドにも踊らされずに自分の洋服を選ぶ方法をお伝えします。