動画の編集に使うのはiPad(写真提供◎『72歳、好きな服で心が弾む、ひとり暮らし』(KADOKAWA、林ひろし撮影)より)

そんな私ですが、眼鏡と靴はケチりません。眼鏡はベルギーのブランド「テオ」のもので、私にとって高い買い物。けれど、上が透明、下が黒のフレームは私の顔に合うし、いいものを長く使いたい。だから、少しくらい高くてもよし、なのです。

靴は、ドイツの健康靴ブランド「ストロバー」で、一足4万、5万円。高いけれど、若い頃から膝が悪かった私が、これを履いて以来、痛みがなくなりました。セールやメルカリを利用して購入しています。

私、節約の工夫はするけれど、ケチケチは嫌いなんです。わが家では、花が好きだった母のために、毎月2度届くお花の定期便を契約していました。月額1700円。少ない年金生活で母の死後も続けていたのは、生活に潤いを与えてくれるから。心の栄養ですね。自分の気持ちを高めてくれるもの、元気にしてくれるものにはお金をかけていい、それが私の考えです。

ただ、花の定期便も解約しようか迷っています。というのも、ジムに通い始めたからです。ここのところ体の衰えを実感していて、この先も健康であり続けるには筋力が必要と考え、入会を決めました。60歳以上は月会費3800円。この出費があるので、花をあきらめようかと。

自分が幸せでいるには何が必要か、何を優先させるのかは、その時々で違ってきますし、それによって、お金の使い方も変わってきます。

節約する部分と、出費を惜しまない部分。メリハリをつけたお金の使い方は、限られた年金生活ではなおさら大事ですね。