験担ぎメニューとして不評だった鯛めし。 確かにむかし私も骨が喉に刺さって大変な目に遭いました…(写真提供◎大神さん 以下すべて)
大神いずみさんは、元読売巨人軍の元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。苦しいダイエットをしている最中に、長男が大阪の高校で野球をやるため受験、送り出すという決断をした。球児の母として伴走する大神さんが日々の思いを綴る

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野球人「関係者」である私の願いはただ一つ

真っさらな年を迎えるこの時、一年の家内安全、無病息災を家族で願うのはもちろんだが、「勝負事」を通年行なっている我が家の野球人たちの願掛けは、それぞれ三人三様だ。

野球人「関係者」である私の願いはただ一つ、
「ケガや病気のない1年でありますように」

平たい。でも何をおいても大事な願いなのだ。
手を合わせる、空を見上げる、目を閉じて胸に手を当てる…。
「関係者」は常に祈りと共にあるようなもの。ああ今年も何度空を見上げて「お願い頼むっ!勝たせてくで〜!」と切に祈りを捧げることか…。(この時点で怪我や病気の心配ではもはや、ない)

長男・翔大は、昔からやたらとどこかに「書き込む」男だ。2023年、高3最後の夏は、帽子のツバの裏に「不屈」と書いてベンチ入りを目指し頑張っていた。実際に履正社が大阪大会決勝に出場した時、ベンチ入りならずスタンドの応援席の翔大がテレビに映って、まさかの帽子裏の「不屈」が大写しになった。親としては正直微妙。でもあのあと本当に「不屈」の精神で国体に出られたことは、なにより本人の願いが叶えられて感謝しかない。あの鹿児島の地に本当に立った時、母は息子に「あんたやるなぁ!」と思ったものだ。

次男の瑛介は、試合前一番淡々としているタイプ。ガチガチに緊張していてもなぜかそう見えない。あまり何か見える形で願をかけたり、祈ったりする方ではなさそうだが、人知れず裏でガンガン神棚に手を合わせているのかもしれない。