最後は自分の力で勝負が決まる
そのほか、確かいまだに靴に足を入れる順番があるようだ。これを現役時代から続けていて、間違うと何歩か引き返してでも正すのが夫のルール。
不思議な験担ぎは他にもたくさんありそうだ。
でも彼ら「勝負」と毎日向き合っている者というのは、最後の最後はほかの誰かに手を添えてもらえるわけでない、自分の力が勝敗を決めるのだということをよくわかっている。
おかしな話だが、学校に、塾に、野球に忙しい息子達のために、代わりにバットを振っておいてあげようか、と思ったことが何度かある。アホか!でもそれくらい子どもは忙しくて、要領が悪いと最後は睡眠を削ってやることになる。子どもが睡眠3時間〜5時間で大きくなりますか!!?
どんなに子どもが大丈夫だと言い張っても、睡眠を削ってまで遊ばせるのも勉強させるのも、私は違うと思っている。
学校の宿題を親が代わって解いて出しても本人の学力にならないように、誰かが代わりにバットを振ってやっても本人のバッティングが良くなるわけではない。同じように、要は本人が力をつけないと良い結果を得られないということ。
一番それをよくわかってるのは本人で、そこに不思議な力が及びさえすればいい結果が出せる、などと本気で思っているはずはないのだ。
もうやることは全てやった。
あとは神様だけが知っている…という時の「神様」のご機嫌を取ろうとして、夫は「11:11」の1分間石になれば叶うと本気で思っているわけではない。最後は自分の力で勝負が決まるというのを、誰よりも本人が知っているのだ。