経営の先行きが見通せていない小規模大学

――話は変わりますが、他方で定員割れをして小規模な大学が、とりわけ地方で目立ちます。

一般論として、大規模な大学は経営が比較的安定しています。抱える職員も多いため、組織は業務領域ごとに細分化され、様々な意味で「お役所的」になる傾向が見受けられます。

一方、学生定員が小さい大学では職員の数も少なく、場合によっては一人の職員が様々な役割を担っていることも。職員一人ひとりに裁量があるとも言えますが、「余裕があまりない」と言えなくもありません。学生募集に苦慮されている大学の中には、経営の先行きが見通せていないところもあるようです(もちろん、順調な小規模大学もたくさんあります)。

一言で「大学」「大学職員」といっても、実情は本当に多様です。職員組織のあり方も同じです。