専門性の高い研究者たちの継続雇用の難しさ
――女子大も厳しい環境に置かれています。恵泉女子と神戸海星女子学院が24年、上智短大は25年に新規学生の募集を停止したことが波紋を呼びました。
これらの学校の関係者に話を聞いたわけではありません。ただ、ここに挙げられた学校法人は、募集停止する大学・短大のほかにも大学や高校などを抱えていますので、教職員のすべてが職を失うということはないでしょう。同じ法人が抱える別の学校に異動する方もいるはずです。
とは言え、専門性の高い研究者たちが高校等で勤務できるかと言えば、そう簡単ではないでしょう。経営状況を考えれば、事務職員の方も全員を雇用し続けられるとは限りません。すべての学生が卒業するまでに新しい職場を探す、という方も少なくないはずです。
ここ数ヶ月の間にまた全国で短大の募集停止が相次いで報じられています。その中には、系列の大学や付属校を持たない短大もあります。やむを得ない経営判断であろうと思いますが、教職員の皆様は、今後のキャリアを懸命に探しておられるのではと想像します。