(写真はイメージ。写真提供:photoAC)
独身、フリーランス。世間から「大丈夫?」と思われがちな40代の小林久乃さんが綴る「雑」で「脱力」系のゆるーいコラム。読んでいるうちに、心も気持ちも楽に軽くなる……。ただ「手抜き」のテクニックを勧めるだけではなく、年齢を重ねたことで得た「脱力」による省エネによって、次へのエネルギーを担保していこう! というのが、本企画の主旨。第11回は「“芸能人格付けチェック!”は地上波ラストの家族団らん番組かも」です。

なぜ老若男女が夢中に?

毎年、正月になると実家の両親が『芸能人格付けチェック!(以下『格付けチェック』略)』(ABC、テレビ朝日系)を楽しみにしている。録画予約をして、少しずつ見るのが、年初の恒例の行事らしい。

「GACKTがまた勝つのかねえ、って気になっちゃうのよねえ」

と、我が母談。聞けば両親だけではなく、彼らと同年代の高齢者友達もこぞって番組を楽しんでいるとも言う。

今や日本国民の多くが知る大人気番組で、1999年の番組開始から続く、ご長寿番組でもある『格付けチェック』。実は私、見たことがなかった。あちこちの媒体で大好きなテレビドラマに関するコラム執筆はしているけれど、バラエティー番組にはどうも興味がわかない。お笑い分野に関しては、また別に専門の方や熱血ファンも多いので、私にとっては専門外というところ。

それでも高齢者までも巻き込んで、熱狂させている番組は今さらながら気になる。日々、新しいことを試みるのが、私の今年のテーマ。食わず嫌いをやめてみようと、TVerの配信を使って、番組を初視聴。そこにはどこかノスタルジックで、かつての昭和のお茶の間を思い起こすエンターテイメントがあった。