多くの加工食品には「~料」や「~剤」と名の付く食品添加物が使用されています。これらは食品の腐敗や劣化を防いだり、風味を補ったりする働きがあり、食品の品質維持のために必要なものといえます。しかし、食品添加物には化学的に合成して作られたものも多いことから、健康への影響を懸念する声もよく聞かれます。食品添加物の種類や安全性について解説します。
食品添加物はなぜ使用される?
食品の製造過程で加えられる物質を食品添加物といい、化学的に合成されたものと天然由来のものの2種類に分かれます。
食品添加物を使用する目的は、主に食品の品質維持、風味の強化、色彩の調整です。
よく使われる食品添加物には、保存料、着色料、香料、酸味料、甘味料などがあり、どのような食品添加物が使用されているかは、商品パッケージの「原材料名」の部分で確認することができます。
・保存料…食品の腐敗を引き起こす細菌の繁殖を防ぎます。
・着色料…色味を良くするために使用されます。
・香料…香りのない食品に香りをつけたり、香りの少ない食品に香りを補ったりするために使用されます。
・酸味料…酸味の調整や味の調和のために使用されます。
・甘味料…食品に甘味を付与します。