安全性は?

食品添加物については、まず食品安全委員会の安全性評価によって、人が一生毎日食べ続けても健康への悪影響がないとされる一日摂取許容量が設定されます。この結果を受けて厚生労働省が審議を行い、食品ごとの使用量や使用基準を定めています。

安全性評価は、物質の分析や実験動物を用いた毒性試験によって行われています。動物実験では、食品添加物を投与した際のさまざまな毒性を調べられます。

(安全性を確認するために行われる試験の例)

・体内動態試験…動物に投与し、体内での吸収、分布、代謝、排泄を調べる

・発がん性試験…動物にほぼ一生涯にわたって与え、発がん性の発生・促進を調べる

・遺伝毒性試験…遺伝子や染色体への影響を調べる

しかし、単体では安全性が認められていても、複数種類の食品添加物を同時摂取した場合に相互作用が絶対に発生しないとは言い切れず、健康への影響については未知数といえます。

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