「いつも緊張している人」

では、桑山はどうしたのか? えっと…諦めました。ずっこけた人、イラっと来た人、ごめんなさい! でも、もう少し話を聞いて下さい。

「緊張をしない方法」や「緊張を解く方法」を考えるのではなく、「人前で話す時は緊張している状態がデフォルト(通常)」だと考えるのです。

緊張感のエネルギーを、2割増しの「勢い」や「熱意」に変換してしまいましょう(写真提供:Photo AC)

例えば、私が舞台で田中という役を演じるとします。

その時に緊張してしまったら、その田中を「いつも緊張している人」という設定にしてしまうのです。

桑山が緊張しているのではなく、桑山は「緊張しやすい性格の田中という役を演じている」のです。さらにそこまで開き直ってしまえば違う効果も生まれます。