「勢い」や「熱意」に変換

私は研修講師として、様々な企業でプレゼンテーションの研修を行なっています。

受講生が人前で発表する時には、2割程度声を張ったほうが、勢いや熱意が伝わります。

だったら、いっぱいいっぱいになっている緊張感のエネルギーを、2割増しの「勢い」や「熱意」に変換してしまいましょう。

発表者である自分が緊張しているのではなく、緊張している発表者を演じていると思えばいいのです。

自分が緊張していることを知られると、ものすごく恥ずかしくなります。しかし自分ではない「演じている役の人」の緊張が知られたところで大してダメージは受けません

A「さっきのプレゼン、かなり緊張していたね」
B「え? あぁ…やっぱりわかっちゃいますよね」
A「さっきのプレゼン、かなり緊張していたね」
B「ありがとうございます。そう見えたのなら成功です」

それはそうでしょ。だって演技プラン通りなんですから。

※本稿は、『すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術 お笑い芸人・話し方講師の二刀流が教える 56の絶対ウケる法則』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。


すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術 お笑い芸人・話し方講師の二刀流が教える 56の絶対ウケる法則』(著:桑山元/日本実業出版社)

本書は、芸人たちが使っている【ちょい足し】してコミュニケーションを円滑にするテクニックを、実際に使えるレベルにまで落とし込んだトーク&雑談術。シーンは日常や職場の仕事から雑談まで。すぐに簡単にマネできる【ちょい足し】テクニックの、『つかみ・ツッコミ・リアクション・アドリブ・まわす力(MC力) etc. 』 を、豊富なマンガイラストも使って紹介する。