話しかける人を1人にする
目の前の作業に没頭すれば、余計な感情(緊張)が入り込む余地は限りなくゼロに近づきます。
「お葬式の理論」ですね。葬儀の際に何故あれほどまでにやることが細々と決められているのかといえば、しきたり(タスク)をたくさん設定することによって悲しみから一時でも逃れようとする、先人の知恵なんです。
では、どうすれば自然に観察できるようになるかというと、まずは話しかける人を1人にすること。
え? 大勢の前で話すのに、1人だけに話しかけたら他の人には伝わらないんじゃない?
ところが、そうではないんです。むしろ逆です。例えば『徹子の部屋』などゲストを招いて行うトーク番組では通常はカメラ目線ではなく、ゲストのほうを向いて話していますよね。
だからといって、我々視聴者と目が合っていないから話が入ってこないということはありません。
逆に終始カメラ目線をしている代表例が『政見放送』。彼ら彼女らの話はダイレクトに伝わってきますか? ね、そういうことなんです。目線が合っているのと伝わることはイコールではないのです。